勘違い2014-09-01 16:39

同僚が
「人の話って、みんな聞いてないよね」
とため息混じりに話す。
わたしたちは
人の話を聞く仕事なので
盛り上がる。

彼女が言うには
話をしていて
なにか中断することがあったのだが
再びその話には戻ることがなくて
彼女はすこしひっかかるものがありながらも
ほかの人たちの話の流れに合わせる。
「まだ、途中までしか話せてなかってん」
彼女の気持ちは宙ぶらりん。
誰も気がつかないままである。

先日くつしたのお店で
カバーソックスという
つま先周りからかかとを
ほんの少し覆ってくれるものを買ったのだが
私は深めに覆ってくれるものを探していたので
「これは靴ずれしやすいところまで覆ってくれるのかな?」
と店員さんに話したら
「すごく浅くしか覆いませんよ。でもね、全然ずれなくて。
評判がいいんです、ずれなかったって、見せにきてくれた
お客さまもいるくらいで」

店員さんは、私が浅めでずれないカバーソックスを探している
と勘違いした模様。
またそういうものが必要とされているのであろう。

ま、要するにそんなに深いカバーソックスは無いのだなと思い
すすめてくれたカバーソックスを購入した。
そこで
「あ、違うのよ、私はこういうのが欲しいの」とも
言わない私もコミュニケーションをとる意欲が薄いので
彼女のことは別に悪くも思っていない。

そして、私のかかとはその日が終わるころには
血まみれになっていたけれど
めんどくさくて説明するつもりになれなかったのは
私の気まぐれのせいである。

けど、人って話を聞いていない。
それだけは確かである。

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